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#cup113:堀の井:高橋酒造店

堀の井(ほりのい):高橋酒造店堀の井(ほりのい):高橋酒造店

「実るほど 頭を垂れる 稲穂かな」をそのままデザインしたような稲穂を描いたカップ酒。実は、この正面の稲穂の裏には、まだ「頭を垂れる」ほどには成長していない稲も 2 つほど描かれていて、稲穂の成長を描いたものなのかも。考えてみると、酒は米がないとできないわけだけど、ダイレクトに稲を描いたデザインのカップ酒って少ないかもしれない。

甘みがあり、アルコールの刺激が感じられる酒。昔ながらの日本酒っぽい味。たぶん熱燗にすると、昭和テイスト満点の仕上がりになりそう。

これも前回の「南部関」に続き、南部杜氏の発祥地からの酒。戦前は大地主で、現在でも数町歩(1 町歩 = 約 10000 m2)の専用田で米を育てているとのこと。伝統的な酒造りをおこない、20 年ほど前に三倍増醸酒から撤退したらしい。「堀の井」の銘柄名は、この堀米で掘った井戸の水で醸した酒が美味だったことによるらしい。奥羽山系の伏流水に恵まれた地ならでは。

JR 花巻駅併設のコンビニで購入したもの。この稲穂のデザインだけでなく、スズランを描いたものあるようだ。

カップお気に入り度:★★

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#cup112:南部関:川村酒造店

南部関(なんぶぜき):川村酒造店南部関(なんぶぜき):川村酒造店

白い軍配が中央に配置され、左右に桜の花があしらわれているバランスのいいデザイン。軍配の上に小さく「うまい酒」と書かれているのがいい。

すこし酸味を感じるが、全体的には昔ながらの日本酒らしい味わいの酒。軽い飲み口。もともとはこんなに黄みがかった色の酒ではないみたいだけど、酒販店の保存が長かったのか、こんな色に。なので、フレッシュなときと味わいはすこし変わってしまっているかも。

蔵の住所が石鳥谷だったので、南部杜氏の里(南部杜氏伝承館などという施設もある)だなあ......と思いながら、蔵のサイトを見てみると、なんとこの蔵は、「酉与右衛門よえもん」を醸している蔵だった。「酉与右衛門」(ホントは、最初の 1 字は、「酉」がへんで、「与」がつくり)は、川村家 19 代目の当主の名前。若いころから酒造りに関わり、杜氏に。後に川村酒造店を起こし、「東関」(後に「南部関」に改名)を醸し、造り酒屋に。原点回帰を目指し、「酉与右衛門」の名を冠した地酒造りを始めたとのこと。蔵のサイトに、「NAO 的 日本酒考」というコーナーがあるが、「酒造りとは家業であり、企業では地酒を造れない」との考えを持つ蔵の若旦那の酒造りについての思いを読むことができる。

酉与右衛門(よえもん):川村酒造店......ということで、ついでに「酉与右衛門」も飲んでみる。和紙のラベルに、達筆な文字で「酉与右衛門」と書いてあるのが印象的。光の影響を受けにくいようにと配慮された褐色のガラスカップも好印象。このカップ酒は、18BY の全量山田錦の純米酒。ぜいたくなスペックだ。アルコール分は、すこし高めの 17〜18 度。

とはいえ、アルコール度の高さを感じさせない、きわめてまろやかな味わい。甘辛酸苦の味が渾然一体となったいい感じの酒。舌の上で味わうと、濃醇な味わいが感じられる。その味がさっと消えるような淡麗さとはどこか違う。旨味が残る......感じなのかな。そのあたりがまた好印象。

「酉与右衛門」は前に紹介した大阪の「山中酒の店」で購入したもの(いつか飲もうと思って、取っておいた)。「山中酒の店」は、蔵元との交流もあるようで、蔵のサイトにも何回か登場している。「南部関」は、花巻市の酒販店で入手。舞姫酒造の「翠露」もそうだけど、この川村酒造店の「酉与右衛門」も県外の地酒ファンには有名な銘柄。でも、「舞姫」や「南部関」などの普段遣いの酒は県外にはあまり出回らなかったりする。その辺が地酒旅のおもしろさだったりするんだけど。

カップお気に入り度:★★

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#cup108:奥能登の白菊:白藤酒造店

奥能登の白菊(おくのとのしらぎく):白藤酒造店奥能登の白菊(おくのとのしらぎく):白藤酒造店

ひさしぶりの無印カップ酒(カップにプリントされていないという意味)。カップを縦にぐるりと囲む紙の封が上品な感じ。一昔前の Apple Comuputer の箱のようなイメージ。カップには何もプリントされておらず、封に銘柄名と成分表が印刷されている。

これはおいしい♪甘口の柔らかい味の酒。常温でもいやな甘味が残ることなく、いい感じのアルコールが広がる。封に

軟水の山水を仕込水とした柔らかな甘さのお酒です。

......とある。まさにそんな感じ。

輪島の廻船問屋から始まり、質屋などを生業としていたが、江戸時代末期より造り酒屋としての歴史が始まったらしい。現在の杜氏は、九代目。家族中心の小さな蔵だが、まじめな酒造りをしているという印象。

カップお気に入り度:★★

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#cup107:翁鶴:大石酒造

翁鶴(おきなづる):大石酒造翁鶴(おきなづる):大石酒造

川の流れがプリントされ、その上に「保津川下り」と書かれている。京都の北西部の保津川を舟で川下りするのが保津川下り。よく見ると、激流の中に小舟とそれを操る船頭の姿も見える。浮世絵風の波頭がいい感じ。

淡い甘味を感じる。全体的にまろやかな味。酸味や辛味はあまり表にまで出てこない。鼻に抜けるアルコールも軽く感じられる。

蔵元の大石酒造は、嵯峨野トロッコ列車の上流川の起点のある京都府亀岡市にある。蔵の歴史は古く、元禄年間の創業ということなので、300 年以上酒造りをおこなっているようだ。蔵のサイトを見ていると、蔵に併設されている資料館のところに、

『探偵ナイトスクープ』に出演?したマネキンがいます。ここで結婚式を挙げたとか、、、

......と書かれていた。そういえば、こんなのあった、あった。資料館に置いてあるマネキンに一目惚れした女性が、このマネキンと結婚したい......という依頼だった。そうか、ここの蔵だったか。丹波の蔵ということで、杜氏はもちろん丹波杜氏。

カップお気に入り度:★★

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#cup106:蓬萊 小町桜:渡辺酒造店

蓬萊 小町桜(ほうらい こまちざくら):渡辺酒造店蓬萊 小町桜(ほうらい こまちざくら):渡辺酒造店

青をメインにしたプリントでなかなかいいデザイン。大きな山車が描かれている(写真ではわかりにくい......)。この蔵は、飛騨地方にある。飛騨で山車と言えば、飛騨高山の高山祭り。調べてみると、高山祭りというのは、総称のようで、4 月の山王祭りと 10 月の八幡祭りのことらしい。日本の神道でもメジャーな山王信仰と八幡信仰の祭りが春と秋に両方おこなわれるというのもなかなかおもしろい......ということで、このカップ酒デザインは、ローカル色が感じられるという点で、◎。

味はと言うと、普通酒にしては、なかなかおいしいかも。普通酒ということで、アルコール添加されていて、そのアルコール分がすこし邪魔をしている気がするけど、全体的には調和のとれた味。思いのほか、豊かな味わい。

サイトは、けっこうキレイに作ってある。蔵の人たちによるブログなんかも併設されていて、3 人がブログを書いているみたい。代表者 1 名がブログを書くというのはたまにあるけど、3 人も書き手がいるというのは珍しい。最強チラシ集というコーナーがある。ここのチラシは、けっこうユニークでなかなかおもしろい。地元のスーパーに貼ってあるのを見たが、かなりインパクトがあった。

カップお気に入り度:★★

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#cup104:みつくりの里:平和酒造

みつくりの里(みつくりのさと):平和酒造みつくりの里(みつくりのさと):平和酒造

地元の城、伊賀上野城をあしらったデザイン。ほとんどが太めの線で描かれているので、イラストがごちゃごちゃしていないところがいい。

昭和スタイルの日本酒っぽい味。ちょっとクセがあるようにも感じるが、決してイヤな味ではない。ほんの軽く熟成香が感じられる。特別純米酒の実力か。無濾過生原酒だからか、色はかなり黄色い。アルコールは、17 度と軽め。とはいえ、一合飲みきるころには、ほろ酔い気分。

このカップ酒のキャップ部分には、セロテープで小さな紙が貼付けてあり、「みつくり」と書かれていた。この平和酒造で醸している酒は、「みつくりの里」と「富士正宗」。ラベルには「みつくり」としか書かれていなかったが、たぶん「みつくりの里」なんだろう。伊勢神宮の御用達の甘酒なんてのも造っているみたい。伝統的な酒造りを守っているみたい。

大阪の「山中酒の店」で購入したもの。

カップお気に入り度:★

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#cup101:竹の露:竹の露

竹の露(たけのつゆ):竹の露竹の露(たけのつゆ):竹の露

黄緑色で竹が描かれたシンプルなデザインのカップ酒。品のいいデザインでもある。一色刷りのもののなかでは、なかなか秀逸なデザイン。

甘口の酒。いやな感じの甘味ではない。しかし、なんかとっても薄味。とても酒を飲んでいる気分にはなれないなあ。同じカップを使って、純米酒なんかも販売されているみたいだけど、普通酒はこんな感じ。純米酒のほうは、評判がいいようなんだけど。

東北における修験道のメッカとも言うべき出羽三山の羽黒山の麓に蔵はある。修験道の行事に供される酒を醸す蔵のうちのひとつが、現在の竹の露合資会社の前身だとのこと。銘柄名の由来についてはよくわからないようだが、蔵の付近は竹の産地としても名高い地域だったようだ。

カップお気に入り度:★★

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#cup099:吉の川:吉の川酒造店

吉の川(よしのがわ):吉の川酒造店吉の川(よしのがわ):吉の川酒造店

黄色い水仙がカップをぐるりと囲むデザイン。北国の春を彩る水仙の花を前面に押し出しているのがいい感じ。去年、ゴールデンウィークに肘折温泉に行ったときに川のそばで水仙が咲き誇っていたのを思い出す......が、このカップ酒は、福島は喜多方からのもの。

まろやかな味わい。微妙に甘味を感じるが、甘辛酸の調和のとれた味。悪くない。

綴り違いの新潟の吉乃川は有名だけど、この蔵に関してはあまり情報がない。ぽろぽろと拾ってきた情報をまとめてみると......98 % が地元で消費される地産地消のまさに文字どおりの地酒、地元の居酒屋にならどこにでも置いている地元に愛される酒、昔ながらの伝統的な酒造りをしている、普段遣いの普通酒にも手を抜かない......といったあたり。なかなか、好感が持てる。

カップお気に入り度:★★

  • 合資会社吉の川酒造店
  • 種別:普通酒
  • 容量:180 ml
  • 度数:15 - 16 度
  • 日本酒度:±0
  • 酸度:ー
  • アミノ酸度:ー
  • 原材料:米・米麹・醸造アルコール
  • 使用米:五百万石・チヨニシキ・桜吹雪
  • 精米歩合:ー

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#cup098:旭興:渡邉酒造

旭興(きょくこう):渡邉酒造旭興(きょくこう):渡邉酒造

とてもシンプルなデザインのカップ酒。水色の地に白字で銘柄名を大書。意外にこういうデザインも好き。たぶん銘柄名の文字が好きなんだろうな。

「芳醇清酒」と書かれているが、確かにそんな感じ。詳しいデータがないけど、これが普通酒だとすれば、普通酒クラスではかなり上位ランキングに入るおいしさではないだろうか。調和のとれた味わい。

詳しいデータがあまり手に入らないが、ちょこちょこみかけるレビューからは、なかなか実力派の蔵のようだ。初代の蔵元は、新潟杜氏でありながら、名水を求めて、栃木に蔵を構えたという。現在の酒造りの陣頭指揮をとるのは、専務の渡辺英憲氏。東京農業大学醸造科を卒業後、群馬の美峰酒造で修行。数年前に蔵元に戻り、精力的に酒造りをしているようだ。

このカップ酒は、那須に遊びにいったときに、たまたま黒磯駅の近くのスーパーで買い求めたもの。こんなカップ酒に出会ったりするもんだから、この趣味はやめられない。

カップお気に入り度:★★

  • 渡邉酒造株式会社
  • 種別:普通酒
  • 容量:180 ml
  • 度数:15 - 16 度
  • 日本酒度:ー
  • 酸度:ー
  • アミノ酸度:ー
  • 原材料:米・米麹・醸造アルコール
  • 使用米:ー
  • 精米歩合:ー

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#cup097:澤乃泉 :石越醸造

澤乃泉(さわのいずみ):石越醸造澤乃泉(さわのいずみ):石越醸造

白鳥の絵がプリントされたカップ酒。この蔵のある宮城県登米市の伊豆沼は白鳥をはじめとした渡り鳥の飛来地であり、水鳥の聖地。ラムサール条約にも登録された湿地だとのこと。自然の豊かなところなんだろうな。

なかなかに濃い味わい。特別に濃いわけではないけど、純米酒ならではの飲みごたえがある部類。甘味は少なめの辛口。原酒で飲んでみたくなる一杯。そういえば、ここの蔵の酒は、以前いただきもので紹介したことがある。あのときの酒とは、ずいぶん違った味。

県内第 3 位の生産量とはいえ、2000 石。そんなに大きな蔵とは言えない。小さいからこそ地道に酒造りをおこない、鑑評会でも何度も入賞しているようだ。

カップお気に入り度:★★

  • 石越醸造株式会社
  • 種別:特別純米酒
  • 容量:180 ml
  • 度数:15 - 16 度
  • 日本酒度:+3.0
  • 酸度:ー
  • アミノ酸度:ー
  • 原材料:米・米麹
  • 使用米:ー
  • 精米歩合:55 %

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#cup096:緑川:緑川酒造

緑川(みどりかわ):緑川酒造緑川(みどりかわ):緑川酒造

「緑川」の名に違わぬ緑色のカップ。このタイプのデザインのほとんどは、ワンカップ大関を模した青がほとんどで、緑を使ったカップ酒はあまりない。そんなこともあって、お気に入り。とはいえ、実はこのカップは、汎用カップ。同じデザインで別の蔵も使っている(ホントは、カップの下の方に小さなシールが貼ってあって、ここに銘柄名、社名がプリントされている)。

新潟の酒ということで、淡麗辛口だろうと思って飲んだところ、予想を裏切る味わい。濃醇と言うほどではないけど、甘味もすこし残っている。緑川は特定名称酒で評価の高い酒だけど、このカップ酒は普通酒ながら、なかなかのもの。

蔵のサイトがないので、あまり詳しい情報がわからないが、このカップ酒は、栃尾又温泉に遊びにいったときに、最寄り駅の小出駅前の小さな酒屋にて発見したもの。店の主人が、「この町の地酒ですよ」と言って薦めてくれた。確かに車窓から緑川酒造の蔵が見えたな。緑一面の水田の中にぽつんと工場があった。裏には信濃川の支流の魚野川が流れていて、のどかな風景。小出と言えば、日本有数のローカル線である只見線の起点駅でもある。

カップお気に入り度:★★

  • 緑川酒造株式会社
  • 種別:普通酒
  • 容量:180 ml
  • 度数:15 - 16 度
  • 日本酒度:+4.0
  • 酸度:1.5
  • アミノ酸度:ー
  • 原材料:米・米麹・醸造アルコール
  • 使用米:北陸 12 号
  • 精米歩合:65 %
  • カップ地酒と車窓旅』掲載

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#cup095:日の丸:日の丸醸造

日の丸(ひのまる):日の丸醸造日の丸(ひのまる):日の丸醸造

別名「秋田まつりカップ」。インパクトがあるので、なまはげの写真を掲載したが、このカップには、秋田を代表する祭りが 3 つ描かれている。ひとつが、男鹿のなまはげ。残るふたつは、秋田の「竿燈まつり」、横手の「かまくら」。楽しいデザインでいいんじゃないかな。

冷酒で飲んでも濃い味を感じる。無骨な野武士のようなどっしりとした昔の日本酒のような味。飲んだあとにも口の中にその味が残る。甘味はあまりない辛口で、すこし酸味が感じられる。

とはいえ、勝手に推測して「日の丸」としてみたが、実はこのカップ酒の中身、なんだかわからない。蔵のサイトを見てみたところ、この蔵の主力銘柄は「まんさくの花」。かなり流通している地酒。でも、中身が「まんさくの花」なら、そう書きそうなものだ。しかも、「まんさくの花」のカップは、それとして販売している。『カップ地酒と車窓旅』には、このカップ酒が紹介されていて、本醸造酒であるとあった。この蔵で出している「まんさくの花」でない本醸造酒は、「日の丸」。たぶんあってると思うんだけどな。

カップお気に入り度:★★

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#cup093:鬼剣舞:喜久盛酒造

鬼剣舞(おにけんばい):喜久盛酒造鬼剣舞(おにけんばい):喜久盛酒造

和装の男たちが面をつけて踊っている。これは、岩手県北上市周辺の伝統芸能である「鬼剣舞」の様子を描いたもの。修験道の始祖、役小角えんのおづぬの念仏踊りに起源を持つらしい。踊り手の面には 5 色の色があり、青、赤、白、黒、黄......と陰陽五行の 5 色を踏襲している。「鬼剣舞」とは言うものの、踊り手の面の意味するところは、降三世明王(青)、軍茶利明王(赤)、大威徳明王(白)、金剛夜叉明王(黒)、不動明王(黄)......ということで、「鬼」ではなく「仏」......なので、面には角がないとのこと。

銘柄名の脇に「登録 男の酒」とプリントされているが、そのとおりの辛口。昔ながらの日本酒らしい味わいも微妙に残っている。地元の普段遣いの酒といったところだろうか。

蔵元の喜久盛酒造は、酒造会社らしくない、かなり特異なサイトを開設している(と言っても、特異なのはトップページだけみたいだけど)。かなりいいデザイン。きっと社長が若いんだろうなあ......と思って調べてみたら、1972 年生まれだそう。若い。伝統の銘柄「鬼剣舞」や「喜久盛」はさておき、「電氣菩薩」(純米大吟醸)、「タクシードライバー」(純米原酒)などという酒も造っている。確かにこの酒、見かけた。なんとも不思議な感性。

このカップ酒は、去年の夏に夏油温泉に行ったときに買い求めたもの。宿の外には、「鬼剣舞」専用自販機も。

カップお気に入り度:★★

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#cup092:鶴齢:青木酒造

鶴齢(かくれい):青木酒造鶴齢(かくれい):青木酒造

小さいカップに薄いピンク色の花がプリントされたかわいいデザイン。何の花だろうか。

キレのあるすっきりした味。完全にアルコール発酵させたかのような淡麗さ。もうすこし味わいがほしいところだけど、新潟地酒らしいと言えば、そうなのかな。

蔵元は、新潟の中でも有数の米どころ、魚沼にある。車窓から眺めていても、一面が水田。これが全部コシヒカリなんだろうなあ、さすが魚沼......と思った。鶴齢は、蔵元の青木酒造のフラッグシップブランド。ここの純米大吟醸は、しっかりした味ですばらしい食中酒。

越後湯沢の駅にある酒販店で購入したもの。越後湯沢駅には、「ぽんしゅ館」という新潟の地場物産を扱う大きな店があり、そこに利き酒コーナーが併設されている。有料だけど、これだけの数の酒の中から好みの酒を探して利き酒できるというのは、おもしろい(カウンターでお金を払って、コインを 5 枚もらう。そのコインを好きな酒、気になる酒のベンディングマシンに投入して利き酒する......というシステム)。

カップお気に入り度:★★

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#cup088:菊正宗:菊正宗酒造

菊正宗(きくまさむね):菊正宗酒造菊正宗(きくまさむね):菊正宗酒造

ここで取り上げるカップ酒としては珍しいナショナルブランドクラスの酒。ナショナルブランドのカップ酒は、紙のラベルを貼ったものが多いけど、この「菊正宗」は、プリントタイプ。中央に「正宗」の文字が配置され、臙脂色と白抜きの文字のコントラストがいい感じのデザイン。上のほうに「キクマサムネ」と小さくプリントされているのもかわいい。

燗にすると、強いアルコールの香りが立ちそうな日本酒らしい香り。全体的に味は濃い感じだけど、「正宗」という名にあるとおり、切れはあるので、濃醇というのとは違う。すこし後味が口にのこるのがいまひとつ。

データを調べているときに、地図を見たところ、この菊正宗酒造のご近所には、白鶴酒造、櫻正宗酒造に剣菱酒造。さすが灘。大手酒造メーカーが林立している。菊正宗酒造の商品ラインナップを見て、意外に感じたのだが、この蔵は総合酒造メーカーではなく、焼酎も出しているようだけど、それ以外はすべて日本酒。へぇ、そうなんだ。

カップお気に入り度:★★

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#cup087:墨廼江:墨廼江酒造

墨廼江(すみのえ):墨廼江酒造墨廼江(すみのえ):墨廼江酒造

正面から見るとシンプルに「すみのえ」と銘柄名がプリントされているだけだけど、ちょっと回すとくじらのイラストが特徴のカップ酒。蔵のある宮城県石巻市は、捕鯨をやっている街なのかと思い、調べてみたところ、ビンゴ。沿岸小型捕鯨の基地としての役割を果たしていたらしい。

酒の味は、くじらとは関係ないようだ。基本的には淡い味わいながら、すこし後口に酸味の感じられると同時に辛口の味わいがさっと消えていく。

小さな蔵だけど、伝統的な手法に基づいてマジメな造りをしているらしい。

カップお気に入り度:★★

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#cup085:稲里:磯蔵酒造

稲里(いなさと):磯蔵酒造稲里(いなさと):磯蔵酒造

黄緑色の稲穂が 2 本で輪を描き、その中心に銘柄名がプリントされているなかなかセンスのいいカップ酒。稲穂の緑を黄緑で描くことで、デザインが重くならずにすんでいる。このようなデザインだったら、2 本の稲穂が下から上に向かって伸びていって頂点で再び稲穂同士が出会うようなデザインにしそうなものだけど、この「稲里」のデザインでは、「C」の字のように右端で稲穂が出会う。これにより、「実るほど頭を垂れる稲穂かな」的なデザインに仕上がっている。

糖類添加ということで、増醸酒なんだろうけど、思いのほか飲みやすい。甘みもそんなにはくどくない感じ。糖類添加はしていない普通酒でも、多量の醸造アルコールが使用されている味のしない酒よりはましなんではないだろうか。

蔵のサイトは、なかなかきれいなデザイン。蔵のある茨城県笠間市周辺は、稲作に適した地域だったようだ。「種をまかなくても稲が生えた」と伝えられる「三つの御神田」のある蔵周辺の地域が「稲田」と呼ばれているらしい。銘柄名もそこから取られたようだ。

カップお気に入り度:★★

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#cup084:愛宕の松:新澤醸造店

愛宕の松:新澤醸造店愛宕の松(あたごのまつ):新澤酒造店

再び登場の「愛宕の松」。前回紹介したのは、真っ黒な地の通称「ブラックカップ」。こちらは、カップの裏側に「中取り PLATINUM」とプリントされている。おめでたい雰囲気の松の図柄がシンプルでいい。

日本酒度としては辛口なんだろうけど、甘味を感じる旨口の高品質。甘いと言っても、べたついた甘味ではなく、すっきり消える淡い甘味。燗にすると、華やいだ香りが立ってくる。味もふくよかな感じになる。冷やよりも燗向きのお酒かな。

ここの蔵は、知っている範囲では、あともう 1 種類のカップ酒を出している。残るひとつは、「ブラックカップ」やこの「中取り PLATINUM」が特別純米酒であるのに対し、本醸造。本醸造とはいえ、いい酒を醸している蔵なので、期待。

こちらも上高田の「味のマチダヤ」にて購入。

カップお気に入り度:★★

  • 株式会社新澤醸造店
  • 種別:特別純米酒
  • 容量:180 ml
  • 度数:15 - 16 度
  • 日本酒度:ー
  • 酸度:ー
  • アミノ酸度:ー
  • 原材料:米・米麹
  • 使用米:山田錦
  • 精米歩合:60 %

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#cup082:開當男山:開当男山酒造

開當男山(かいとうおとこやま):開当男山酒造開當男山(かいとうおとこやま):開当男山酒造

電車のイラストがプリントされた珍しいデザイン。浅草から出る東武日光線が、東武鬼怒川線に接続し、さらに会津鉄道線に接続。その会津鉄道線の中荒井駅がこの蔵の最寄り駅。東武鬼怒川線は、もちろん鬼怒川温泉を擁している。そこから先の会津鬼怒川線には、川治温泉、湯西川温泉と温泉が続く。カップの裏側にも「新藤原ー川治温泉ー湯西川温泉ー会津高原」と沿線駅の駅名がプリントされている。この電車自体は、特に風情があるというものではないけど、ボックスシートになってるのがうれしい車両。空いた車内で向かいの席に足を伸ばして座り、テーブルを出してのんびり車窓とカップ酒を楽しむというのはなかなかオツなもの。旅気分が盛り上がる。

甘味が強い。やはり、糖類添加のせいだろうか。昔ながらの日本酒といった味わい。どうも糖類添加の酒に関しては、コメントが一辺倒になってしまう......。

享保元年(1716)創業とのことなので、創業 300 年近い歴史のある蔵元。酒造りを始めたのが創業家の三代目、渡部開当。この三代目の名前をとって、「開當男山」の銘柄となったのだろう(「當」は「当」の旧字)。会津地方の寒冷な気候を活かしての酒造りをおこなっているらしい。

年末に湯西川温泉に行ったときに、きっと手に入るだろうと思っていたけど、湯西川温泉の酒屋にはなく、帰りに立ち寄った川治温泉の酒屋で買い求めたもの。

カップお気に入り度:★★

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