- January 19, 2009 10:33 PM
- sake
前回の旅の続き。
高崎線、上越線、只見線の 7 時間超の長旅の末、たどりついた会津川口。雪。しばらく待つと、今宵の宿「鶴亀荘」の迎えの車が。駅前の様子を車から見てみたが、特にこれといった店もなさそう。重かったけど、酒を持ってきておいてよかった。
走ることしばし、宿に至る。宿の周囲も雪景色。ぽつぽつと民家がある程度で、温泉街といった風情はまったくなしの一軒宿。のんびりできそうだ。元は土間だったところを改築したという入り口にはおおきなストーブが置かれていて暖まる。部屋にこたつがあったのもうれしい。しばらくして、湯に浸かる。体が冷えていたせいか、さほどの温度ではないがびりびり感じる。しばらくするとはにゃ〜っとした感じに。薄い褐色のお湯で、塩化物泉とのこと。色からして鉄っぽい味かなと思ったが、実際にはそれほどでもなく、うっすらとした塩味。悪くない。窓を抜けると小さな露天風呂があり、雪やつららを見ながらのんびり。
ひなびた感じと湯だけではなく、食事もこの宿の売り。食事がいいと聞いてはいたが、確かにいい。宿の主人の作る料理はどれも地元の食材を使った手のこんだもので、とてもおいしい。卓上には品書きが置いてあり、それを見ながら、次に出てくるのはどんなものかな......と楽しみになってしまう。一品一品がおいしく、量もそれなりにあるので、デザートにいたる前に満腹になってしまった。女将さんは、唎酒師とのことで、オススメの「手まえ酒」という酒を出してもらった。この酒を作っているのは、会津若松の末廣酒造だが、造りに使う米も水も地元の金山町のもので、杜氏も金山町出身の限定生産の地元ブランドだとのこと。何の先入観もなくいただいたが、柔らかい口当たりの中にも味わい深い、とてもいい酒だった。一緒に廣木酒造(「飛露喜」の蔵)の「泉川」もいただいたが、「手まえ酒」の方がおいしく感じた。女将さんにどこで買えるのかを聞いてみたが、町内の酒屋で売ってはいるが、暖房のきいた店内に無造作に一升瓶が並べてあるとのこと......。もったいない。この季節なら倉庫に入れておくだけで、冷蔵と同じ効果がありそうなのに。
ここに連泊ということで、翌日はのんびり過ごす。夜の間すこし雪が積もったようだが、朝になると晴れていたので、集落を散歩する。雪の上に残った何かの動物の足跡を見たり、雪に埋もれたバス停を見たり、除雪作業を見たり、雪景色の中を走っていく只見線(1 日に数本しか運行していないので、そんなに見られるものではない)を見たり。よかったのは、白鳥。鳴き声が聞こえて、見上げると白鳥の群れ。この近くに飛来してくるらしい。近くに飛んでくるようには思わなかったので、シャッターチャンスを逃してしまったのが残念。宿に戻ってからは、読書と昼寝と入浴と飲酒。同じ只見線沿線の曙酒造の「天明」を。
しばらく前にいわきに行ったときに出会った「天明」を持ってきていたのだ。これは、前回のものと異なり、「天明 会津瑞穂」。瑞穂黄金、純米、瓶火入れ、瓶囲い......とある。どの順番で表記するのが正式なのかよくわからない。この「天明」を醸している曙酒造は、只見線沿いの会津坂下にある。それに因んでのチョイス。ボトルは白ワインっぽいが、味も白ワインっぽかった。すこし酸味があって、すっきりしたドライな味わい。つまみにたいしたものをもってこれなかったのが残念。お気に入りの鴨肉のパストラミなんかはこれにはあっただろうなぁ。
今回の旅のポイントはいくつかあるが、そのひとつが酒。会津地方は、酒蔵が多く、それらを見てみたいというのもあった。「飛露喜」の廣木酒造、「天明」の曙酒造、「末廣」の末廣酒造などなど。カップ酒も何種類かあることは事前調査済み。その辺は、次回。
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