町の酒屋の自販機コーナーの隅に古そうな縦細の自販機が設置されていることがある。古い設備の温泉宿でもちょくちょくみかける。近づいてみると、硬貨の投入口がビニールテープで塞がれていたり、「故障中」と貼り紙がされていたり、あまり大事にされていないものが多い。中に入っているのは、カップ酒。
このエントリのトップに掲載した写真は、四谷の酒販店「鈴傳」の店頭にあるもの。よく見かける自販機は、「大関」のものが多いけど、ここのは「櫻正宗」。3 種類の商品を入れることができるようだけど、2 つは「櫻正宗」。残りひとつが「八海山」というのがおもしろい。地酒専門店としてのこだわりといったところだろうか。
『カップ酒スタイル』のエントリのときにも書いたことだけど、法改正により新規の設置が認められなくなったらしく、現役の自販機がなくなったら、おしまい......ということらしい。なんとなく昭和テイストの残るアイテムとして、ノスタルジックな思いにひたる。
もう 1 枚の写真は、埼玉県の栗橋町で撮影したもの。営業しているのかどうかも定かでない酒屋の店頭に置かれていた「大関」の自販機。この自販機に入っているカップ酒は、「大関」と「静桜」。栗橋は、国内にいくつかある静御前の終焉の地のうちのひとつ。駅のすぐそばには、墓所があり、「静桜」と呼ばれる桜の木があった。これに因んだ地酒ということなのだろう。すこし調べてみたけど、情報はあまりなかった。
- Newer: #cup104:みつくりの里:平和酒造
- Older: #cup103:舞姫:舞姫酒造