蒐集するということについて考える。小学館の『大辞泉』いわく......
しゅう‐しゅう〔シウシフ〕【収集/×蒐集】
[名]スル
- 寄せ集めること。「ごみの―日」
- 趣味・研究などのために集めること。また、そのもの。コレクション。「資料を―する」「切手の―家」
つまり、「収集」と「蒐集」は同じだという。漢和辞典的にどんな違いがあるのかはわからないが、やはり「収」の字では、ニュートラルなイメージ。「鬼」の入っている「蒐」とは見た目のインパクトが違う。
うちの近所にカップ麺コレクターがいる。知り合いでもなんでもないが、テレビで見て知った(うちの近所のなんでもない公園でインタビューのロケをやっていたので)。その人は、レギュラー商品や地域限定ものはもちろん、短期間しか発売されていなかったカップ麺とかも数多く蒐集している。当然、新商品はすべて買う。マニアの常道を歩んでいるなあ......と思う。部屋には食べたあとのカップが山積み。もちろんきれいに洗ってあるんだ(ろう)けど、それにしてもすごい量。そんなもんとっといてどないすんねん......ということなんだけど、ふと我が身を振り返ってみれば、五十歩百歩。いまや 100 個近くのカップがうちにはある(これにしてもそんなに多いわけではないんだけど)。
コップとしてリユースできるとか、その日の気分にあわせて使い分ける(苦しい......)ってこともできるけど、たまに、いま死んだらどうしよう......という思いにかられることもある。だからといって、捨てるのももったいない。そんなあいだにもカップは増えていく。押し入れは占拠されていく......こういう思いにとらわれることこそ、蒐集なのか。
まあ、こんな蒐集でもこんな結果もあったりするわけで、悪いものではない。ロングテールな世界、きっと誰かの何かの役には立つのではないだろうか......。
これまでで 100 種類以上のカップ酒を紹介している。カップ酒のカタログとして『The カップ酒 ベストセレクション 900 ー 日本全国カップ酒カタログ』や『カップ地酒と車窓旅』があるが、これまで紹介したカップ酒のうち、いくつがこれらの書籍にも収録されているかを数えてみたが、半数弱は未収録。しかも、それらはすべてプリントタイプ。紙ラベルタイプのものも含めたら、全国で何種類のカップ地酒があるのだろうか......まだまだ蒐集の旅は終わらない。
- Newer: #cup103:舞姫:舞姫酒造
- Older: #cup102:白露:高野酒造