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廃墟の残滓

  • 2008-01-07 (月)
  • sake

廃墟のおちょこたちここ数年はほとんど行かなくなってしまったが、世紀の変わり目あたりで日本各地の廃墟をテーマに撮影旅行をよくしていた。以前のエントリで紹介した松尾鉱山もそのひとつ。鉱山の廃墟には生活臭が残っている。脱ぎ捨てられた靴や、ふるぼけた鞄、茶碗や一升瓶、教科書や古新聞……などなど。そこに住んでいた人たちの生活の残滓が見受けられる。

一方、ホテルの廃墟というのは、生活臭は残らない。新聞や雑誌なんかもあるにはあるが、多いのは食器。しかも大量にある。同じデザインの食器が、厨房の周囲に山のように残されていることが多い。どんな人たちがどんな食事を摂り、どんな酒を飲みかわしたのだろうか……と想像するのもなかなか楽しい。懐かしいパッケージデザインのソフトドリンクの瓶やアイスクリーム専用の冷蔵庫、巨大な炊飯器……あたりが厨房周辺の定番アイテム。

帳場には、湿って膨張した宿帳や領収書の束、館内案内のパンフレットなど。日付を見ながら、いつごろ廃業したのかな……と想像をめぐらすのもなかなか楽しい。

※廃墟をテーマにした旅はほとんどしなくなったけど、旅先で廃墟にはよく出くわす。温泉地には廃業したホテルがけっこうたくさんある。

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