- 2007-11-05 (月)
- sake
栃木市をぶらぶらしている間に見つけた煉瓦造りの煙突が気になって見にいってみた。単焦点 28 mm の広角レンズしか装備していないデジカメなので、見づらいとは思うが「國光正宗」と書いてある。近づいてみたところ、蔵の外壁は崩れかけていて、窓ガラスも割れている。割れた窓ガラスの間から蔵の中を覗いてみると、さながら物置のように雑然としていて、ほこりっぽい感じ。庭先にも何故か古タイヤが積んである。どう見てもここでは酒造りはしていないように見える。
とある書籍(『うまい日本酒はどこにある?』草思社)によると、1973 年をターニングポイントに清酒の消費量は減少の一途。現在では全盛期の半分近くまでに落ち込んでいるという。焼酎ブームの影響もあり、2004 年には消費量も焼酎に抜かれたという。この 10 年のあいだに 300 以上の蔵が姿を消しているという。この「國光正宗」を醸していた蔵もそのうちのひとつかもしれない。
気になって「國光正宗」について調べてみた。EC サイトで扱っている店舗もないようだし、味の感想を書いたウェブページもほとんどない。そんな中で拾い集めた情報をまとめると以下のとおり。
星野酒造
栃木県栃木市祝町 7-12
醸造銘柄:国光正宗(こっこうまさむね)・祝星
国光正宗:日本酒度 +2.0 調和を大切にした日本酒。1800 ml / 1,500 円
日本酒は、普段遣いの銘柄とこだわりの銘柄との二極化が進行中。普段遣いの酒は、ナショナルブランドの大手酒造メーカーの酒に駆逐されつつある。どこに行っても、大関や月桂冠なんてのは売っている。酔えればいいのであれば、安定して供給され、安価なものが選択されても仕方がない。その一方でこだわって少量の美酒を醸す蔵もあり、これらは高値で取引されることもある。酒の嗜好品としての側面が如実に現れている。そうなると、小さい蔵で大量生産ができない蔵、さらに高品質の酒を醸すことのできない蔵はどうしても自然に淘汰されてしまうのかもしれない。そんな状況下で、異業種企業による酒蔵の買収話もいろいろあるらしい。このあたりの話題は、「廃業ラッシュで「日本酒蔵」激減! ひそかに進む買収・再編劇の内幕」(就活ダイヤモンド)が参考になる。
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